1999年7月1日発行/専慶流いけばな真樹会主宰・西阪慶眞


花材/ヘリコニア、ウイキョウ、カラジューム、インカーナ

ポイント トロピカルなヘリコニアを涼し気なウイキョウ、カラジュームを組み合わせパターン的に捉えている。涼をテーマに前後に十分な空間構成を。



花材/宿根スイトピー、ひまわり

ポイント 二つの器を一つに=連花= 

いけばなに連花と云う形式があります。本来「連花」は独立した一つ一つの完成された作品を傍に寄せ、互いに競演する面白さを狙ったもの。今日では作例のように最初から絡み合わせたものも連花と称しているのですが、これを複合花形と称し、現代花に属する一つとしています。平たく云えば横長の花器に剣山を二個置いて生けるときと同じ考え方です。


 滋賀県烏丸半島にて/蓮房

メッセージのあるいけばな

 あなたは、あなた自身の思いを、心を、どのようにして向かい合う人に伝えていますか。そして、伝えたい思いは、あなたの思いのまま届けられていますか。 
 私達が思いを伝えようとする時、その伝え方は人それぞれに、様々に…。書き表す文字に、声を通して伝える言葉に、時には 何も語ること無く目で、顔で、身体で…。    
 古い歴史の中に生きた人々は、和歌や短歌等の短い文章の中に、溢れる思いを託し、相手に届くことを願い信じて…。そして現代は、あっと言う間に届けられる、パソコン等文明の作り出した機器に、長い長い思いを綴った文章を託して…。
 内容はともかく、誰もが一度は経験したのではないでしょうか。ひと昔前、思いを書き綴った手紙をポストの前で投函する勇気が無くて、しばしたたずむ、そんな風景も。今はもう古い光景なのでしょうか。     
 今の私達には 自由に思いを伝えるこのできる環境が与えられています。でも伝えたい心、気持ちを歪めないで相手に伝える事は至難の技でもあるでしょう。文字に表せない、言葉にならない…、伝えたい思いは沢山あるのに、思いが伝えられない。
「これなら必ず伝えられる」残念なことに、そんな方法は何処にも無いのです。ただ、もしも伝える方法があるとすれば、それはひとつ、真実の心で伝え続けることではないのでしょうか。伝える手段は何であってもよいのです。大切なのは、本当に伝えたいと言う思いがあれば…。
 そして今、花の道を歩む私達には花を生けることによって、そこに自らの思いを表現することが可能になるのです。いつかあなたの花に、あなたの思いのすべてを託して、あなたの思いを、心を誰かに伝えて見てはいかがですか?。あなたになりかわり言葉以上の優しさでメッセージを運ぶに違いありません。そお、そんな甘い夢を託すのもいけばなのもう一つの魅力なのです。

                              華道専慶流 西阪慶眞


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