花模様/専慶流 ●2021年1月15日発行/専慶流いけばな眞樹会主宰・西阪慶眞
迎春花・西阪慶眞作

斬新奇抜にスタート

ポイント 
 細い茎にも細やかな視線を投じ、美しく。


正月は家に歳神様をお迎えして、その年の豊穣を司る歳神様をお迎えし祝う大切な行事で、家族が元気で仲良く暮らせるよう導いて下さる神様をお祀りする行事で、最古から受け継がれてきた一年の初めの年中行事。門松やしめ飾りをして床の間にはその歓びを表すいけばなを。

子供達が元気で遊ぶ紙風船を使用した


●花材/ オンシジューム、若松、サンキライ、カスミソウ
●花器/ 創作擬態花器
●花材/ 梅、竹、葉牡丹、千両、バラ
●花器/ 創作擬態花器


 斬新奇抜な新年へ

ポイント 
 近年は松竹梅に限らず、使用する花器も自由に選ぶ。カラフルな羽子板を使用した。
水揚げ 水切り。

迎春花・西阪慶眞作
 
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 噴水 

新感覚で新春

 感動は夢や希望へと繋がって行くもの…
 歴史を遡れば、地球誕生後人類の存在が明らかになって以降、今日までの長い時の中、様々な要因で人は個人ではなく地球規模でその存続が幾度も危機に面し…。そんな時を経てもなお今日この社会があるのは、その時々に人が生きることを望み、生きるための努力を惜しまず積み重ねてきたからにほかならないのでは。言い換えれば、どんな状況に在っても、人は前向きに挑み続けてきたと言うことにならないだろうか。
 迎える新たな年もまた…、そんな閉塞感漂う昨年の師走に、私には感動のニュースが飛び込んできた。初代「はやぶさ」に続く「はやぶさ2」の打ち上げから6年、小惑星リュウグウの試料の入ったカプセル帰還のニュースだ。12月5日午後2時半ごろ、リアルタイムで流された探査機からカプセルが切り離される瞬間、6日午前3時頃真っ直ぐにのびる尾をひきながら流星の様な光跡が画面で写し出され…その瞬間を目にした感動に留まらず、私は更なる感動に出会えた。一連の様子をリアルタイムで見ていた多くの人達の中に、その一瞬の奇跡とも言える瞬間を目を輝かして見つめ、感動して涙する子供達がいたのだ。インタビューに答えたある女の子は、「将来宇宙飛行士に成りたいんです」と語る姿に、今、多くの人が忘れかけている心がここにある…と思えた。

 なにかに夢中になる、何かに感動することこそが、現状打破のエネルギーにならないだろうか。夢?前向きに?この現状ではあり得ない、無理でしょ!と言う反応、それこそ現実逃避なのでは…。負荷に対して自ら受け身に徹してしまえば、なにも見つけられず、出口を見過ごしかねない。人は自分の夢、目標…そんな前向きな思いを抱ける限り、制限された中にあっても立ち止まること無く、例え遅々として進まぬ現状の中でも、自分らしく前を向いて時を過ごすことが出来るのでは。この子のはやぶさに限らず、人はどんなに些細なことであっても興味のあることには無条件に反応し、そうでなければ今目の前で流れているニュースでさえ気に留めない。私達の日常には、受け止め切れられない程多くの情報が飛び交っている。どれも同じ、どうせ…と曖昧に決めつけず、目を凝らし、耳を澄ましていれば、きっとどこかに心に留まる出来事が、感動があるはず。大きさではなく、どんなに些細な出来事でも、自分なりの感動に出会えれば、その感動が心を癒し、一歩前へ進む後押しにならないだろうか。目の前の現実に自らを押し止めるのではなく、焦らされること無く、慌てること無く、流されること無く、現実を諦め悔やむこと無く…こんな世相だからこそ、尚更の一呼吸、穏やかに自分らしく日々を積み重ねるために、新たな年を迎えた今、もう一度自分自身を振り返って見てはどうだろう。
迎えた新たな年が 皆様に幸せ多き年となりますようにお祈りいたします。
ps  帰還したカプセルを「玉手箱」と表現した紙面を見て、さて、開ければどんなものが…?と、子供のようなわくわく感が…。

                華道専慶流 西阪慶眞

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