2004年2月1日発行/専慶流いけばな真樹会主宰・西阪慶眞


花材/ボケ、ガーベラ、カスミ草

ポイント 
ここに使った素材は右記作品同様「いけ変え」素材の再利用。ボケの花は長持ちすることから何度もいけ変えて楽しめるが、思いきって短くすると長い枝とは異なった輝きを見い出すことができます。数段に切ったボケを内側に曲げることで温もりが生まれ、その空間に花を添えることで待ち遠しい春を表現している。




花材/ベア−グラス、チューリップ、ガーベラ、カスミ草、他

ポイント 
作例はバレンタインのチョコレートケースとして使われている容器三個を使ったもので、二月の行事を明るく爽やかに演出したもの。ここで使った花はすべて「いけ変え」の再利用もの。いわば残りもの料理と同じで、組み合わせは工夫次第。ここではベアーグラスの線に方向性を持たせ、沈みがちな花達のマッスを浮き上がらせています。カスミ草は小さくわけた小枝を丁寧に添え、こじんまりと点在させます。
 器の深さは約3センチ。このような浅い花器では水の量も少なくなります。従って剣山は極小サイズで、針の短いものを使用し、できる限り茎が深く水に浸かる工夫をします。


滋賀県/長浜盆梅展にて

深呼吸パート2

私達がよりよい生活空間を確保するために、知識と知恵を駆使してきたその社会は、法律だけではなく私達ひとり一人が力を合わせ築き上げた「文化」が大きく関与してきた。その結果スムーズかつ崇高なコミュニケーションによって、心豊かで穏やかな日々を過ごして来られたと言っても過言ではない。底辺には礼儀作法や冠婚葬祭は勿論の事、四季を通じた地域行事では季節を意識した共同作業、共通話題など、周囲との関わりが生活にリズムやメリハリを与えて来た。各家庭では子供へのしつけ(教育)は厳しく、隣人への挨拶は無論の事、朝起きたらまず玄関周りから部屋の隅々まで清掃担当を任せられたり、また地域の一員であることの意識を早くから植えつけて来た。郷土料理、郷土芸能はこうした団結から生まれた文化で、それは創意工夫の心や互いを思い遣る心までをも育んだのである。
 文化は時代を反映し、その象徴として形に現れるもので、刻々とその姿を変えていく。
 しかし、歴史的に見ても、現代はあまりにも急テンポで多様化が進み、結果、時代を象徴するに値する優れたものは傑出しにくいと言われている。その要因の一つに「個人主義」「自由主義」があげられよう。集団から個人への移行があまりにも早く、躊躇していると言うのが実体であろう。完全終身雇用から個人能力契約へ、はたまた、情報公開、知識開示により益々「オリジナリティー」がものを言う時代となっているのである。
 そんな時代を反映してか目につくのが暴走族、プチ家出、ガングロ…など等。成人式での暴挙は一種の風物?となり、精神異常者も急増する結果となった。
 個人主義や自由主義にも暗黙の了解的な約束事が当然存在するのだが、その教育までもが追いついていない世の中のスピード。国際社会が広がるにつれて国家の特色や国民性までも崩れ去ろうとしている実体は、まさに若者への指針(教育要綱)提示が最重要。夜遅くまで歩き回る都会の若者、それも中学生やそれ以下という低年令化の加速。取り締まったり頭から抑えるのではなく、そのエネルギーの発散場所や目的をしっかり示し、日本らしい国民色ある文化改革、創成への土壌作りこそが政治や社会、大人の役割である。 
 いけばなの持つ社会的意義に益々期待が寄せられている。癒しだけではなく自らが創造する美の中に日本の心を増幅させる効果は多大である。入りやすいいけばな教室の運営は無論のこと、取っ付きやすい、わかりやすい「いけばなの形」の提示も必要であろう。一花一葉の厳しさは徐々に身につくもので、導入の「安易さ」は不可欠。「小さい」「少ない」「可愛い」がそのキーポイント。さり気なく、それでいてキラリと光る花世界をアピールして行きたい。
小品のすすめ
 暮らしのいけばなは場所や環境は選びません。室内だけでなく時には玄関アプローチや土間にだって飾ることができますが、どんな場合でも大切なのは「調和」です。環境空間の調和、器の調和、花材組み合わせの調和、色の調和など、その場の空気を読むことがポイントです。

                                  専慶流いけばな真樹会主宰 西阪慶眞


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